« PSY・S | トップページ | 家事意欲低下中 »

自閉症とニシノユキヒコ

 土曜日から月曜日まで関東方面に行っていたのだが、日曜日から比較的涼しくてすごしやすかった。

 行ってる間に「自閉症」村瀬学(ちくま新書)、「ニシノユキヒコの恋と冒険」川上弘美(新潮文庫)読了。

 もうすっかり障害児教育分野からも離れて久しい。あの分野の感覚を忘れないようにしようと思って読んだんだけど、当然最近の知見などにはついていけてない。
 今回読んだ新書は最近の知見を紹介することを主眼にはせず、これまでの自閉症論を批判的に再検討していたのだけど、文科系の趣のある文章で(この分野ではありがちな文体。引用文献・参考文献リストもなし)、新書の文章に切れ味のよさと読んだときの快活さを期待していたら、ちょっと期待はずれ。鉄道関係の記述に誤りがあるのもちょっと残念。(一つは引用した原文中の誤り、もう一つは著者の文章中。)
 しかし、著者の考えは自分の考え方と近い。「症状」や「障害」ばかりみて、本人や本人が存在する環境、その関係が見えなければ、生活を支えることはできない。ということ。
「文明」はそれ自身が作り出しているかもしれない「おくれ」にたいしてもっと誠実に対応すべきである、というものの言い方は自分に近い。
 科学というのは自然に存在するものをいかに(政治的に?科学的に?)上手に分節するかという営みなのであるなあ。

 誰のことも愛すると思い込めなかった、誰からも本当に愛されていると思い込めなかった、ニシノユキヒコも、「自閉症」だったのかしらん。こんなに上手く立ち回れる奴は、一般的な自閉症イメージから一番遠いところにいるけれど。

|

« PSY・S | トップページ | 家事意欲低下中 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18112/11196286

この記事へのトラックバック一覧です: 自閉症とニシノユキヒコ :

« PSY・S | トップページ | 家事意欲低下中 »